注目ワード「ハザードマップ」
全国の市区町村のホームページには、いざという時のためのハザードマップが公開されていることが多いです。ここでは、ハザードマップとは何なのか、どんな種類があるの、またそれぞれの市区のハザードマップのページを紹介します。
登場人物
ゆきちゃん | のんびり屋さんだけど明るい性格。近々子どもが生まれる予定の妊婦さん |
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れいこ先輩 | しっかりもので物知りな会社の先輩 |
1. ハザードマップって何?
この前友達に、どこに家を買おうか相談したら、ハザードマップってのを見ることも大事だって言われたんですけどぉ…
それはとてもナイスなアドバイスね!ハザードマップを見ながら家を買う場所を探すのは、とても重要よ。
えーっ…なんでですか?そもそもハザードマップって何なんですか?
ハザードマップは、洪水や地震が起きた時に、どれくらい被害が出てしまうかの予想が書かれた地図のことを言うのよ。
へーっ、見たことないかも。
それに、いざという時の避難先も書かれているのよ。
どこに逃げればいいか、ですね!…ということは、今住んでるところのハザードマップも確認した方がいいということ!?
そういうことね。ゆきちゃん、今日は冴えてるじゃない!何か悪いものでも食べたの?
食べてないですよぅ…
解説ハザードマップとは、洪水や土砂災害、地震などの災害による被害を予測し、その被害範囲・規模・頻度を地図にしたものを指します。国や県、市区町村が公表しています。
- ハザードマップは、災害時の被害予測や避難所の情報が載っているマップ
- 家を探している地域や、自分の住んでいる地域のマップはぜひ調べてみよう
2. ハザードマップの種類はどんなのがある?
今、ちょうど住んでるとこのハザードマップ探してるんですけど、何個もありますよぉ~
そうね。ハザードマップにはいくつか種類があるから、それぞれ確認した方がいいわよ。
えぇ。。1個だけじゃダメ?
例えば、洪水が起きた時の避難場所と土砂災害が起きた時の避難場所が違う場合もあるのよ。それぞれの避難経路と避難場所は確認をしておいた方がいいわ。
避難場所は1つじゃないの!?
災害によって危険な場所が変わってくるから、ハザードマップも何種類もあるのよ。
じゃあ全部見ないといけないなぁ。
家族を守るためにも、しっかりハザードマップを確認して、何かあったときにどうするか家族で話合うことが重要ね!
はーい!
解説ハザードマップには複数の種類があり、それぞれ記載されている内容が異なります。どのタイプの災害が発生した時に、どれくらいの影響があるのかを、ハザードマップで確認をしておくことが大切です。
ハザードマップの種類
洪水・高潮 | 台風などによる河川の氾濫や、都市型水害の内水氾濫があります。洪水などが発生した場合に被害を受ける恐れがある区域を「想定浸水域」とし、何m浸水するのか、どれくらいの時間浸水するのか等の記載がされています。また、指定避難所が記載されていることも多いです(土砂災害の際の避難所と異なる場合もあります)。 |
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ため池 | ため池が決壊した時に備えて、下流の住宅等の被害想定区域や避難所を表示しています。 |
津波 | 津波が発生した際の被害の範囲を示すマップです。想定される津波の規模や浸水範囲、浸水時間、指定避難所が表示されています(土砂災害の際の避難所と異なる場合もあります)。 |
土砂災害 | 土石流・地滑り・がけ崩れなどの土砂災害が発生した場合、その場所がどれくらい危険なのかを示すマップです。 |
盛土崩壊 | 谷や沢を埋め立てた造成宅地や傾斜地に盛土をした箇所において、大雨や地震などで滑動崩落が発生した際、その場所や周辺に被害が出る恐れのある場所を示しています。 |
地震 | 今後発生することが想定される地震とその被害範囲を示しています。具体的には、建物被害予測図や液状化リスクのある場所、また揺れやすさマップなどを記載して注意喚起を促しています。 |
火山 | 将来噴火する可能性のある火山や、火山活動が活発になった場合に備え、降灰予想や噴火災害の種類、噴火が始まったら即避難が必要な範囲などが記載されています。 |
- ハザードマップは種類ごとに表示内容が違うので、すべて確認をしよう
- 自治体などが公開しているハザードマップを基に、いざという時どうするかを家族で話しておこう