注目ワード「住宅」
「家を建てる」「家を買う」「リフォームしたい」そんな時に役に立つ助成制度があります。ここでは、土地の価格、住宅関連の助成制度など、住宅に関わるデータを紹介します。
登場人物
ゆきちゃん | のんびり屋さんだけど明るい性格。近々子どもが生まれる予定の妊婦さん |
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れいこ先輩 | しっかりもので物知りな会社の先輩 |
1. 家を建てる時、買う時に参考になるデータ
れいこ先輩のいま住んでいる家って持ち家ですか?
そうよ。私の実家のそばに土地を買って建てたわ。どうしたの?ゆきちゃんも建てたいの?
そうなんですよ。まだ買うか建てるかは悩んでいる段階なんですけど、お庭のある家が欲しいなと思っているんです。でもどこから調べていいのかわからなくて。
どこか住みたいエリアは決まっているの?
会社に1時間半以内で通勤できればどこでもいいんですけど、貯金もあまりないし、なるべく安く手に入るところがいいなと思ってます。
それなら住宅地の土地の値段を参考に、いくつか候補を絞ってみたら?候補を絞ったら、住宅助成をチェックするのをオススメするわ。
解説生活ガイド.comには、家を建てたり買ったりする際に参考にしたいデータがいくつかあります。まずどこにするか決まっていない場合は、土地平均価格(住宅地)の値段を参考にしてみましょう。絞り込めてきたら、国土交通省の「不動産情報ライブラリ」で過去に取引した事例をみて、どのような条件でどのくらいの値段がついているのかを調べてみましょう。町字単位で値段が確認できるので、同じ市区町村内でも安い区域がわかりますし、不動産会社で実際に家や土地を買おうとするときの参考にもなるでしょう。
また、絞り込みの際に、平行して新築建築の住宅助成についても調べてみましょう。他の市区町村から引っ越してきた場合などは、補助金の対象となる場合があります。
関連リンク不動産情報ライブラリ
- 住宅地の土地の値段を参考にしよう!
- 新築建築の住宅助成についても調べてみよう!
2. 家をリフォームする
れいこ先輩は、中古物件とかってどう思います?すっごい安い物件見つけたんですよ!!
いいと思うわ。実際家を建てる前には、中古住宅も見に行ったわよ。ちなみにその安い物件は築何年ぐらいなの?木造?
レトロな木造の一軒家なんです!築年数は確か45年とかだった気がする…
そうなると旧耐震と言われる、昔の耐震基準で作られた家になるわね。
きゅうたいしん??
1981年5月31日以前の建築確認で建てられた住宅は昔の耐震基準で作られているから、地震の時が少し心配なの。ただその場合、自治体の耐震改修の制度を利用できることが多いから、まずは調べてみたらどう?
自治体がお金を出してくれるんですか?!
あとはエコリフォームすると助成金を出してくれる場合もあるわ。
エコとか難しいことはちょっと…地球にやさしくない女なんで…
難しいかしら(汗)太陽光などで電気を作る仕組みをいれたり、暖房・冷房効果を高めるために窓や屋根を変えたりするの。簡単にいうと光熱費の節約になるリフォームってとこかしら。
光熱費のせ・つ・や・く。すばらしい!!
解説中古物件はそのまま住める家も多くありますが、少し古いもので地震が心配なら、耐震改修助成を活用するのもオススメです。制度の多くが1981年5月31日以前に建築された木造住宅を対象としていることが多いですが、2000年5月31日以前に建築された木造住宅や非木造住宅が対象となる場合もあります。また地球温暖化防止のための、太陽光発電の導入、エコリフォームなども補助金の対象となります。それ以外でも住宅建築や購入と同じように、地元の建材を使ったり、景観保護区域で景観を保つ外観のリフォームだったり、他の市区町村から引っ越してきたりすると補助金が出る場合があります。
- 中古物件を買ってリフォームしたいのなら、耐震改修やエコリフォームの助成制度を調べてみよう
- 他にも地元木材の使用、景観の保護、他市区町村からの移住で補助金が出る場合もあるよ
3. 同居・近居する
れいこ先輩って、ご両親の家の近くに住んでいるんですよね?
そうよ。子どもの面倒を時々見てもらって楽させてもらっているわ。ゆきちゃんもご両親の家のそばに住むこと考えてるの?
そうなんです。やっぱり他の人からも楽だって話聞きますもんね…。ただ、うちの地元は遠すぎて会社に通えないんです。旦那さんの実家ならまだ…。
ちなみに旦那さんの実家の住宅助成は調べたの?同居したり、近くに住むと助成金が出ることがあるわよ。特に子どもがいる・生まれる予定の家族は金額が上乗せされたりするから結構まとまった額になることもあるわ。
えっ!まだ調べてない!!早速調べてみま~す
解説両親との同居や近居(近くに住むこと)で助成金が出る場合があります。もし少しでも可能性があるなら調べてみましょう。助成金額は近居より同居の方が、子どもがいないよりいる(予定を含む)方が、また他市区町村から引っ越してきた場合の方が高くなることが多いです。また特定の地域だけ上乗せ補助が発生する場合もあります。条件はよく確認しましょう。
- 両親との同居や近居を検討しているなら住宅助成の有無を調べてみよう!
- もし助成制度があったなら、金額が上乗せされる条件がないか確認しよう!
4. ハザードマップ
れいこ先輩…今いいなと思っている家があるんですけど、川が近くて台風が来た時とか、心配なんですよね…
どの辺りなの?あぁ確かに川が近いわね。でも景観はよさそう。この辺りは桜が咲くと綺麗よ。気になるならハザードマップをチェックするといいわ。
はざーどまっぷ?ゾンビかなにか…
それはハザード違いね(汗)ハザードマップというのは、洪水・津波などの浸水被害や土砂災害、地震や火山などの自然災害の被災想定区域を示した地図なの。避難場所や避難経路も書かれていたりするわ。
むむ!それは大事そう!!
最近自然災害も多いようだから、家を買ったり建てたりするときにはちゃんと見ておいたほうがいいわね。
解説家を買うときや建てるときだけでなく、借りるときにも参考になるハザードマップ。ハザードマップには、風水害対象の洪水、高潮、津波、土砂災害、火山災害等と、地震に関連する液状化、揺れやすさ、震度分布図、建物崩壊等の地図があります。すべての自治体がすべてのハザードマップを用意しているわけではなく、地形や気象条件などによりそれぞれの地域にあった地図が用意されています。これから住む地域のハザードマップは、一通り目を通しておくといいでしょう。避難場所や経路など、万が一の際に役に立ちます。
- 家を買う前・建てる前にハザードマップに確認しておこう!
- 避難場所や避難経路もチェックしておこう!