注目ワード「面積」
市区町村によって、山が多かったり湖の面積が大きかったり、地形や面積は様々です。ここでは、面積に関わるデータと面積データの見方について紹介します。
登場人物
ゆきちゃん | のんびり屋さんだけど明るい性格。近々子どもが生まれる予定の妊婦さん |
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れいこ先輩 | しっかりもので物知りな会社の先輩 |
1. 面積と可住地面積
んんん…?
ゆきちゃん、何をそんなに悩んでるの?
あ、れいこ先輩。今、生活ガイド.comを見ていたんですけど、市の面積が二つあるんです。これっておかしいですよね?
どれどれ…ああ、面積と可住地面積のことかしら。
カジュウチメンセキ…。なんですか、それぇ…?
面積は、分かっていると思うけれど市区の総面積のことよ。可住地面積は、その面積から森林や湖などの面積を差し引いた「人が住むことができる面積」のことよ。
へえ~。でも、人が住める面積が分かると、どうなるんですか?
面積と可住地面積が分かると、その比率からも分析できるわよ。例えば、面積が広くて可住地面積が狭い市区は、山や湖が多い自然豊かな場所ってことよね。
確かに~!じゃあ、可住地面積が広ければ広いほど、住宅地が広がっていたりするってことですね!
そうそう!ゆきちゃん、冴えてるわね。そうやって色々なデータを組み合わせて見ると、その市区の特徴が見えてきて楽しいわよ♪
解説生活ガイド.comでは、総面積と可住地面積を掲載しています。総面積とは、市区の全体の面積のことで湖や沼などの面積も含まれています。一方で、可住地面積は、総面積から林野面積(森林や、森林以外の草生地の面積)や人造湖を除く湖沼面積を差し引いた面積を指します。
総面積が広くても可住地面積が少なければそれだけ森林や湖などが多く、人が住むには適さない場所が多いことになります。山林が多い日本では、総面積だけでなく可住地面積を見ることが重要になっています。
2. 可住地人口密度
可住地面積について分かったところで、次は「可住地人口密度」について見てみましょうか。
カジュウチジンコウミツド…?
人口密度って言うのは、1km2にどのくらいの人がいるか、という割合のことよね。「可住地人口密度」は、山林や湖などを除いた可住地で計算した人口密度のことよ。
そうなんですねえ。それって、ただ単に人口密度を出すのと、どう違うんですか?
例えば、山が多くて住宅地が密集している市で人口密度を出すとすると、総面積で出した人口密度は可住地面積で出すよりも数値が低く出てしまうのよ。
のびのび暮らしたくて人口密度が低いところを探してたのに、実際はゴミゴミしてた…なんてことが起こってしまうんですね。
そうなのよ。実際に街の人の多さを知りたいなら、可住地人口密度を見るようにしましょうね。
はーい!
解説人口密度とは、単位面積あたりに居住する人の数によって計算される割合のことです。生活ガイド.comでは、計算する際の単位面積を林野面積や湖沼面積を除いた可住地面積によって算出しています。
可住地面積によって計算することで、実際の街の雰囲気に近い人口密度が分かります。住みたい街の人口密度はどのくらいなのか、どのくらいの人口密度の街が理想的なのか、居住している街などと比較してみると良いでしょう。
- 街の人の多さを知りたいときは、可住地人口密度を比較しよう!